トナリの無口くん


「なんなん??」

あたしはしばらく黙ってから、ゆっくり口を開いた。



「野口さぁ……小島と………仲良くなりたいんだってさ」


あたしが言った後、しばらく小川はポカンとした顔をしていた。

…なんか……反応してよ。



「……野口が???……小島と???逆やなくて??」

『が』と『と』にアクセントをつける小川。


「野口が。小島と。逆じゃなくて」

あたしも『が』と『と』にアクセントをつける。


小川はポカンとした表情から、次第に空を飛ぶペンギンでも見たかのような表情に変わった。




「なんやって〜〜〜〜??!!!!!!」
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