トナリの無口くん
「そうやったん???!めっちゃ偶然やん!!!なんか運命やん!!!!」
小川はあっさり話題にのってきた。
単純で、助かった……
「……あ、ボク先生に呼ばれてるんやった」
おいおい………
あたしと話し出してから、10分は経ってますけど。
「早くいかないと、ヤバいんじゃないの」
「そうやな……んじゃあ♪♪」
別にまだ終学活が終わったわけでもないのに、小川はあたしに手をふった。
「……あ!!!!そうや!!!!野口のこと、応援したろな!!」
それだけ言って、あたしの返事も聞かずに、小川は職員室の方へ走っていった。
応援……か……
そんなに心配されてんだ、野口。
まぁ、精一杯応援してやろうかな………
そう思っておかしくなった。