トナリの無口くん
「そんなん言ったら電源OFFなるやん………」
「いーや!!!大丈夫やっ!!!!あんなぁ、野口は怒りっぽいわけちゃうねん。根はおもろいやつやから、高原が押して押して押しまくらな!!!」
小川は熱く語り出した。
「押して押して押しまくる、ねぇ………」
あたしはどうも乗り気にならない。
だって野口の無口っぷりはあたしの予想を遥かにこえていた。
しょうがないから、あたしはとりあえず、時間にすべてを任せることにして、自分から話しかけるのはやめておいた。
最初の一言なんて、いつになることやら。
そう思っていた。