トナリの無口くん


野口は息が出来ないほど、爆笑した。

小川も、美希も、もちろん小島も驚いている。



野口は、そんなことお構いなしに笑い続ける。


「ごっ……語尾はともかくっ……ゴリって……!!ゴリって……!!!」


小島が少し恥ずかしそうな顔をする。


小島も小島だけど、野口も野口だよねぇ……




野口は深い深呼吸をした。

どうやら笑いはおさまったようだ。


野口は小島を見て、またふっ、と笑った。




「……語彙だろ。語彙。もうちょっと勉強しろよ」

「あ……うん」

小島は少し戸惑っていた。

怒られなかったからなのか、語彙がまだわからないのか。


でも、あたしだって、気になることが見つかった。





「野口って………敬語使うんじゃなかったっけ???」
< 125 / 187 >

この作品をシェア

pagetop