トナリの無口くん
あたしはパッと左を向いた。
今の声……………
野口ぃ??!!!!
ま、マジでかぁ〜?!!
「教科書忘れたんで、見せてください」
「あ、は、はい……」
驚いた。
まさか、まさかこんな所で、初の会話をかわすなんて。
しかも、野口から話しかけてくるなんて!!!!!
まあ、教科書を忘れたんなら、隣に見せてもらうのは当たり前だけど………………
でもでもでもっ!!!!
最初の一言が野口からだなんて!!!!!
マナーモードのくせに!!!
そう心の中で言ってやった。