トナリの無口くん


「ひょ???」

ひょ、という奇想天外な返事をした小島。


野口の目尻が次第に下がる。


「ひょ……って……何??」

声が震えている。

必死に笑うのをこらえている……



「ひょ??」

質問を聞き返す小島の言葉は、またしても………ひょ。


こんな核爆弾級の発言をされたら、笑わないでは……いられない。


あたしより一足先に、小川が笑っていた。


「なんで、二回も言うねん!!!」


野口なんて、お約束のように、壁にもたれかかってお腹をかかえている。
最後には、しゃがみこむまで。


あたしも声をあげて笑ってしまった。



「なっ……!!」

小島はキョロキョロしている。



あたしたちは、笑い疲れるってこういうことなんだと思えるくらい、笑い続けた。



目に笑い涙を浮かべた野口が、小島を指差した。



「お前……最高!!!」


そう言った後も、野口は声を殺して笑っていた。
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