トナリの無口くん
「じゃあ、今日の昼休みから練習が始まるからな」
えっ??!!!
うそっ……??!!!
あ〜〜ダメだダメだ。
このメンバーで練習???
無理だろ、それ……
「ぃよっ♪♪野口ぃ♪♪」
授業が終わった瞬間に、小川が野口の所に来た。
「今日から練習頑張ろなぁ!!!!」
小川が言うけど、野口はポカンと口を開けている。
「……なんやねん、野口。変な目で見んといて〜〜」
「………なんで……来たんだよ」
やっと野口が言葉を発した。
「ん???何が???」
「5人6脚……なんでこの班に入る気になったんだよ」
うん。あたしもそう思う。
「なんでって……一万ピース楽しそうやん」
小川は、一万ピースとかけてなのかピースした。
「……ありえねぇ、楽しいとか」
野口は小川から目をそらした。