トナリの無口くん


「小川…???」

野口は、小川を変な目で見つめる。


小川は、笑いながら何かを言おうとした。




「の……っ!!のぐ……ちゃ………っ!!!!」

「……は?????」

野口は、まだ小川の言いたいことがわからないらしい。




「小川はね……野口が相沢さんに、のぐちゃんって呼ばれてるのがおかしいみたい」

あたしは助言した。



「そう!!!!!それっ!!!!」

小川はあたしを指差して笑い出した。




「あっ………!!!」

野口は顔を真っ赤にする。

あらあら、かわいい。



「もう………嫌……」

恥ずかしがる野口の横で、小川は今も笑い続けている………





「あの……静かにして頂けませんかね。今は、雑談の時間ではないのですよ」


岩城が黒ブチメガネを光らせた。
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