トナリの無口くん


「……すみませんでした」

野口が赤い顔のまま言った。

野口って、岩城に対しては素直????

それとも、もう面倒くさいだけ???


………多分、後者だろう……





「……岩城はさぁ、なんでも楽しくやろう、って思わんの????」

いきなり小川が言った。

野口は小川をパッと見た。




「今は、5人6脚をする時間です。楽しくやる意味も利益もありません。」

岩城の目がさらに冷たくなる。


「でも、楽しい方がえぇやんかぁ」

小川はさらに問う。


「だから言っているでしょう。楽しい事には意味などないのです。何事も完璧にするには、楽しさなど必要ありません」


「………つまらん奴やなぁ……」



あらあら。

なんだか険悪ムード。


小川と岩城は、相性悪いんだ………
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