トナリの無口くん

｢あれ??知らんかった??｣

いやいや、なにを??


なんだか……

ショックかも………




｢ボクと凛は、幼なじみやねん。ちっちゃい頃から、けいぽんけいぽんってうるさくてなぁ｣

な、なんだ………

幼なじみかぁ………

ちょっと安心。




｢………ねぇ、小川｣

野口が何か言いたげだ。


｢なんや???野口｣

｢チャイム………なってるけど｣



｢あ゛………｣


確かにチャイムはなっていた。



ってか………


今日何もしてなくね〜〜〜???!!!!



｢結局、なにも得られませんでしたね……。仕方ありません。教室に戻りますよ。授業には遅れられませんので｣

岩城はため息をつきながら教室に戻っていった。

本当に………


なにも得られませんでしたね。