トナリの無口くん


「凛ちゃんも、帰るぅ〜〜〜!!!!けいぽんっ♪♪一緒に行こお♪♪」


「え??ちょっ……」

相沢さんは、小川の返事も聞かずに、小川の腕を引っ張って教室に戻っていった。


正直言っていいですか??

ムカつくよ。



横で野口はため息をついていた。


「………帰ろうぜ」

「あ、うん」

野口が声をかけてくれた。


この班に、野口がいなかったら、あたし生きていけないわ………




「5人6脚、出来んのかなぁ」

あたしは野口に問いかけた。


「………無理だろ」

うん。
あたしもそう思う。



一向にまとまる気配がないこの班with小川に、本気で嫌気がさしてきた。
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