トナリの無口くん

あたしはパッと野口の方を見た。


まだ馬鹿にするような目で小島を見ている。



………気づいてない。




「……ちょっと野口、聞いた??今の」

あたしは野口に話しかけた。



「………は??」

「今の言葉、聞いた??!」

あたしの言葉を聞いて、野口は顔を曇らす。

なんでわからないんだぁ〜〜〜!!!!!



………もういい。


あたしはターゲットを小島に変更した。




「……あんた好きな人おるん??!」

あたしが小島に尋ねると、小島はVサインをした。



「バレちゃった???」

いやいや、
自分で言ってましたやん。



それを聞いて初めて、野口が目を丸くした。





「ウソ〜〜〜〜???!!!!!!」
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