トナリの無口くん
あたしは勇気を出して、野口に謝ることにした。
別にあたしはなにもしてないんだけど………
なんか罪悪感が………
野口は横で本を読んでいる。
なんの本を読んでいるんだろう………???
またまたじっと野口を見ていたら、
野口がこちらを向いた。
「あ…………」
気まずい空気。
最初の時とおんなじ。
ただひとつ違うのはあのときのように野口は目をそらさなかった。
いっけ〜〜〜〜!!!!
高原羽瑠!!!
謝るなら今だぁ!!!
「…………さっき、ごめんね」