トナリの無口くん
ほかの班はみーんなできてるのにね。
うちの班はぎゃーぎゃー騒いでるだけ。
「ですから、ワタクシの計算上………」
「凛ちゃん真ん中がいいー!!!!!」
「だから野口はーっ!!!」
「………………」
だぁ〜〜〜〜〜!!!!!
なんじゃこれ〜〜〜!!
この班とは極力関わらないようにあまり話さなかったけど、これはもう言うしかないな。
「ってかさ、明日だよ??もうこの際そんなこと言ってる場合じゃなくない???」
みんなあたしの方をぱっと見る。
「計算とかさ、好き嫌い以前の問題じゃん。てか、計算するなら残り時間の計算してくんない???あと1日でなにができるよ??」
あたしはため息混じりに言った。
もう、呆れた。
「せめて歩けるようにしようよ………並び順とかどうでもいいじゃん」
反論はなし。
当たり前か。