トナリの無口くん
02:八重歯
信じられない噂
「野口をタメ語で喋らせたぁ???!!」
小川は前にも増して驚いているようだ。
「ちょっと戸惑ってたけど、タメ語で話してくれたよ」
「マジでか??くっそ〜……ボクやって1ヶ月かかったのに………」
小川は少し悔しそうな顔をした。
別にあたしは野口と仲良くなりたいだけじゃないんだから。
小川ともっと仲良くなるために、話しかけてるんだよ。
小川、その辺勘違いしないでよ…………???
すると、小川はなにかを思い出したような顔をした。
「そうや!!!野口がなんも話さへん理由について、とんでもない噂がまわってるん知ってるか???」