トナリの無口くん


結局あたしは男子二人、女子二人が走る混成リレーに出ることになった。





しかも女子はおとなしめの暗い子だし………

性格は悪くはないんだけど……………




話が合わないんだよね……………











「高原ぁ♪♪なにでるん???」

後ろを向くと小川が首を傾げて立っていた。






「…………なにになったと思う???」


「う〜〜ん………200メートルリレー!!!」


「一番しんどいやつじゃん!!やるわけないでしょ」

小川はどうもあたしの身体能力を過信しているらしい。





「混成リレーだよ。男子は誰が出るの??」



あたしがそう言うと、小川は少し考えた。

少し楽しそうにも見える…………





「一人は………上原やろ??」


「え〜〜?!マジでぇ……」


上原といえば……
美希の隣の席の電車オタクのキモメンだ。


あたし…………こんなメンバーでやっていけるのかなぁ???






すると、小川はニヤリと笑った。











「もう一人は…………………野口やっ!!!」



「え〜〜〜??!!!!」




あたし………





野口と走るの??!!!!
< 37 / 187 >

この作品をシェア

pagetop