トナリの無口くん
結局あたしは男子二人、女子二人が走る混成リレーに出ることになった。
しかも女子はおとなしめの暗い子だし………
性格は悪くはないんだけど……………
話が合わないんだよね……………
「高原ぁ♪♪なにでるん???」
後ろを向くと小川が首を傾げて立っていた。
「…………なにになったと思う???」
「う〜〜ん………200メートルリレー!!!」
「一番しんどいやつじゃん!!やるわけないでしょ」
小川はどうもあたしの身体能力を過信しているらしい。
「混成リレーだよ。男子は誰が出るの??」
あたしがそう言うと、小川は少し考えた。
少し楽しそうにも見える…………
「一人は………上原やろ??」
「え〜〜?!マジでぇ……」
上原といえば……
美希の隣の席の電車オタクのキモメンだ。
あたし…………こんなメンバーでやっていけるのかなぁ???
すると、小川はニヤリと笑った。
「もう一人は…………………野口やっ!!!」
「え〜〜〜??!!!!」
あたし………
野口と走るの??!!!!