トナリの無口くん


「………あのさ」

自分の席に座った瞬間に野口に声をかけられた。



やっぱりまだ野口に話しかけられるのは慣れてないよ…………

ビックリしたよ……




「なぁに??」


「女子ってさ………混成リレー誰が出るん??」



あたしは意外だった。


野口でもそうゆうの気になるんだぁ…………





「秋本さんと…………あたし」


あたしは自分を指差した。




「………そうなんや、わかった」


野口は目線を窓に向けた。





なんだよ〜〜なんのコメントもなしかよ。


やっぱり無口だね。



でも野口の表情は、ちょっとだけ前より和らいでいた気がした。
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