トナリの無口くん
「みんな!!どうする??」
あたしが声をかけても黙ったままだ。
なにコイツら。
野口は無口なの知ってたからまだいいとして、あとの二人は意見くらい言えよ!!!!
あたしのイライラはさらにエスカレートした。
「………早く決めましょう。早くしないと、先生、怒りますし。意見ないなら、俺と高原で決めますけど」
あたしのイライラを感じ取ったのか、野口が口を開いた。
一瞬なんで敬語なんだろうと思ったけど、野口は親しくない人には敬語で話すんだった。
あたしにタメ語で話してくれるのは、頼んだからだったんだよね……
野口がああ言ったにも関わらず、ほかの二人はなにも言わない。
ってゆうか、二人でなんかボソボソ言い合ってる。
黙るんならちゃんと黙れよな。
こんなこと言うのもなんだけど、うっとおしすぎますよ。