トナリの無口くん
しかも、二位とだいぶ差がついている。
野口は、軽やかに先頭をきって走っている。
野口って………
足速かったんだ!!!!
それも、ハンパない。
七組のみんなも驚いている。
みんな知らなかったんだ…………
あっという間に野口はゴールテープをきっていた。
最下位からまさかの一位。
七組から喜びの叫び声が聞こえる。
あたしたち…………
勝ったんだぁ〜〜〜!!!!
めっちゃ嬉しい。
でもあたしは、
「やったぁ〜〜〜!!」と叫ぶより、
野口にありがとうと言いたかった。