トナリの無口くん
04:進展
二人の会話
体育大会が終わり、みんなも疲れがたまっていたのか、欠席する人が増えた。
そーいや、最近秋本さんの姿を見ていないなあ。
今日学校へ行くと、あたしの席に小川が座っていた。
野口と話しているみたいだ。
小川があたしの席に座ってるの、ちょっと嬉しい。
な〜〜んてね……
あたしが自分の席に近づくと、小川があたしに気がついた。
「あっ!!高原!!ごめん、勝手に座ってたわ」
小川は席を離れようとした。
「別にいいよ。話の続きをどーぞ」
美希も来てないし、席についてもなんのメリットもないしね。
「そうや!!高原、聞いてぇや♪♪」
「はい???」
なんだか小川は楽しそう。
「あんなぁ、野口ってなぁ風「だぁ〜〜〜〜〜〜!!!!!」」
「!!???」
小川が何か言おうとしたのを野口がさえぎった。