トナリの無口くん


「おっはよ〜〜さんっ♪♪♪♪」

勢いよく扉を開けたのは、小川だった。


「あれ??今日高原と野口日直やったっけ???」


「あたしは日直だけど………」

野口は小さく首を横にふった。




「にしては野口くんの早いなぁ。いっつも遅刻ギリギリにくんのに」


「小川も今日早いじゃん」

あたしが聞くと、小川はヘラヘラ笑った。



「いや〜〜今日ボク日直やと思ってて。学校着く直前に違うって気づいてん」

アホだ、こいつ。
終学活の話聞いてないのまるわかり。




すると、野口もそう思ったのかは知らないけど、ふっ、と息をもらした。


「バッッッッカじゃないの」

「あぁ??野口今なんか言うたか???」

小川が野口の方へ歩いていく。



「みたまんま真実を述べたまでだから」

「言うたな野口!!!こうしてやる〜〜〜!!!!」


小川は野口にラリアットをくらわせた。
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