トナリの無口くん


小島って、ノリがよくて楽しいのはいいんだけど、いささか空気が読めないってか………



「小島〜小川〜〜。チャイム鳴ったぞ」

いつの間にか現れていた松田先生が出席簿で小島と小川を叩いた。



「すんませ〜〜ん」

小川は素直に席に戻る。

「だってっ!!アイツがオレのこと小島よしおとか言い出すんですよ??!」

小島は先生に言い訳を。


松田先生はこんなところで叱りつける先生ではない。


「だって本名やろ??」

「ちょっ………!!!先生!!!!まさか覚えてないんすか?!オレ『おじま』っすよ??!!!」

小島は本気で焦っている。


「あぁ!!そうか!!!あぁ〜〜下手こいた〜〜」


松田先生が床に手をつくと、クラスがどっと盛り上がった。




「先生〜〜〜!!!!」

小島はとにかく地団太をふんでいる。



なんか、小島って無駄な動きが多い。



小島はようやく席に戻っていった。




朝からお騒がせなやつだなぁ………
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