トナリの無口くん
テスト
また来てしまった。
中学生としてさけては通れない道。
テストだぁ〜〜〜!!!
でも、実を言うとあたしはテストがあんまり嫌いじゃない。
まぁ、自慢になっちゃうんだけど、あたしクラスのトップ3には入るんだよね。
恋ばっかりしてるんじゃないんだよ。
「羽瑠〜〜〜明日からテストだよ〜〜いやだなぁ」
美希ががっくりとうなだれる。
美希だって、平均点いっつもこえてるんだからいいのに。
「まぁ、自分の実力を知るのも大事だよ。もうすぐ受験なんだし」
まぁ、今回は定期テストだから実力ってほどでもないんだけど。
「羽瑠は頭いいからそんな事が言えるんだよ!!」
美希は頬をふくらませた。
「いやぁ、でも高原の言ってることは正しいでっ!!!」
「小川〜〜??」
美希が嫌そうな顔をする。
美希は他人に口はさまれるの大嫌いだから……