トナリの無口くん
でもあたしの心配は外れた。
野口は表情ひとつ変えず、ふいっと目線をそらし、自分の席に座った。
…………えぇ〜〜〜??!!
喋らなさすぎだろ!!!
なんか言えって!!
かえって恥ずかしいわ!!!
最悪のパターンは免れたけど、さい先不安だわ…………
結局その日は一言も話さなかった。
だって、ずっと窓の外を見てるんだよ??!!
また怒らせたら意味ないし………
さすがに話せる雰囲気じゃなかったし、さっきの事もあったから、話しかけづらくて。
この先どうなるんだろう…………????
あたしは不安を隠しきれなかった。