トナリの無口くん


でもあたしの心配は外れた。



野口は表情ひとつ変えず、ふいっと目線をそらし、自分の席に座った。










…………えぇ〜〜〜??!!



喋らなさすぎだろ!!!
なんか言えって!!
かえって恥ずかしいわ!!!

最悪のパターンは免れたけど、さい先不安だわ…………




結局その日は一言も話さなかった。


だって、ずっと窓の外を見てるんだよ??!!

また怒らせたら意味ないし………



さすがに話せる雰囲気じゃなかったし、さっきの事もあったから、話しかけづらくて。





この先どうなるんだろう…………????




あたしは不安を隠しきれなかった。
< 9 / 187 >

この作品をシェア

pagetop