鳳龍~伝説の少女~
ココで一旦口を閉じ、再び語り始める。







千「あたし仁に会って変わったんだよ。今までは翔がいなくなっていつ死んでもいいって思ってた。正直最初は仁達が嫌いだった。あたしは、翔がいなくなって人と関わる事を避けてきた。だから、仁達が関わって来る事を鬱陶しく思った。けど、仁や光輝達が必死になってあたしに関わってきてくれて、素直に嬉しいって思った。仁があたしの事守ってくれてたのは分かる。けどそれは、光輝も一緒で光輝なりに守ってくれたんだと思う。それに、仁から光輝もあたしの事好きって事聞かされてさっき光輝にキスさせてって言われた時正直やるつもりはなかった。でも、断れなかったのは、光輝が切ない顔してたからかもしんない。仁、あたし仁が好き・・・もう、あんな事しないから許して・・・また、1人にさせないでょ」







あたしはずるいかもしんない。こんな事言えば仁は許してくれるかもしんない。






本当にあたしは最低な人間だ。






自分が言った事に後悔し階段から立ち上がり夜の街へと向かった。






仁が付いて来ないように全速力で走った。






途中で誰かとぶつかった。






男「いってぇー誰にぶつかってると思ってんだ?」






千「す、すみません・・・」






男「謝って済む問題じゃねぇーんだよ。って可愛い女の子がこんな時間にうろついてっと狼に喰われんぞ。ははっ」


< 105 / 266 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop