鳳龍~伝説の少女~
壱「分かった。掴まってろ」






手貸すだけでいいのにあたしをお姫様抱っこで抱え上げた。






壱夜の腕の中にすっぽり収まって手配された車まで向かう。






車内は張り詰めた空気で息苦しい。






今日の運ちゃんこと聖(さとる)はミラー越しにチラチラとこっちを見てくるのに話しかけてこない。






千「聖どうしたの?」






聖「いえ・・・無事で良かったっす」






千「うん・・・迷惑かけてごめんね」






聖「迷惑なんかじゃないっすよ!けど、正直ショックだったっす」






千「えっ!?」






聖「何で俺等に言わなかったんすか?そんなに俺等が頼りないんすか?」
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