鳳龍~伝説の少女~
千「こういう争い事を繰り返しても無意味だって事だよ。誰かの恨みで人を傷つけて何の意味があんだよ」






雅「今さら奇麗事言ってんじゃねぇーぞ!」






千「確かに奇麗事かもしんねぇー。けど、お前はあたしや周りの人たちを傷つけてそれで満足なのか?」






雅「あぁ、満足だ。俺の弟を犠牲にした罪は重い」






千「お前にいい事を教えてやる。総はまだ生きてる」






雅「はっ!?んなわけねぇーだろ!なめてんのか?総は俺の前で死んだんだぞ」






千「あぁ。けど、死んだわけじゃねぇーよ。かなりの重症負ってたみたいだけど今は元気でやってる」






雅「じゃぁ、何でお前はそれを言わなかった?言ってたら翔とかいう奴死なずに済んだんだぞ」






千「あたしが聞いたのが最近だったって事。あたしだって最近まで総は死んだと思ってたよ。けど、最近になって総から電話があって元気にしてるって聞かされた」






雅「っ・・・じゃぁ俺は、無関係なアイツを・・・」





雅は下に俯き唇を噛んでた。多分、後悔してるんだろうな。
< 143 / 266 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop