鳳龍～伝説の少女～

もう、２人にはこんな思いはさせたくないからせめて、あたしだけでもちゃんと中身を見ようと決めた。








母「ほら、朝ごはん出来たわよ。あんたたち２人とも千紘ちゃんの前で見っとも無い真似してないで席に着きなさい。千紘ちゃんもこっちへいらっしゃい」








千「あっ、はい」








仁のお母さんの一喝で親子喧嘩は幕を閉じ、あたしも家族の団欒に混ぜてもらった。








みんなで手を合わせて“いただきます”といってお箸を手に取りみんな好きな物を食べていた。








けどあたしは、何から手を付けていいか分からず止まっていたら仁がこっちを見ていた。








仁「気分わりぃーのか？」








千「ううん、なんかこういうのいいなって思って」








仁「なにがだ？」







千「こうやって家族みんなで笑って食事してるの見るの初めてだから」