鳳龍~伝説の少女~

約束

あたりが大分暗くなってクライマックスの花火が始まる前に仁に人気のない場所に連れて来られた。






仁「こっからだとよく見える」






千「そうなの?」






仁「あぁ。なぁ・・・」






千「ん?」






となりの仁は空を見上げていてその顔がやけにカッコよく見えた。






仁「高校卒業したら俺と____」






千「え?」






仁が言った最後の言葉が空一面に咲き誇る花火の音でかき消された。






でも、もう仁はなにも言ってくれなくて数秒の沈黙が流れた。






仁「さっきの聞こえなかったのか?」






千「うん」






正直に答えれば仁は微笑みながらあたしの肩に顔を埋めた。
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