鳳龍~伝説の少女~
そんな沈黙を破ったのは瑠禾だった。






瑠「だからなのかもな。女が怖いんだよ・・・どの女でも俺を捨てたあの人に見えてッ」







千「もう・・・いいよ。瑠禾、1人で頑張ったね。・・・2つ約束守ってくれない?」






瑠「約束?」






千「うん。1つは、絶対に死なないとやくそくして?今は辛いかもしんない・・・けど、私は瑠禾の傍にずっといるって約束するから。だから、瑠禾も私の傍にいてほしいの・・・私も両親いなくて寂しいって思う時があるから。2つ目は、自分に素直になってほしい。辛い時は辛いって我慢しなくていいからちゃんとその思いぶつけて」







瑠禾は、私が話している間ちゃんと目を見て時々相槌を打ってくれる。







瑠「分かった・・・約束する。本当は俺、死にたいってずっと思ってたんだ。けど、仁さんに会って少しずつ考えが変わってきてる。俺、仁さんに憧れてるんだ!だから、初めて・・・千紘を連れて来て白姫にするって言った時最初は納得いかなかった。けど、よくよく考えてみると今まで仁さんに救われてきたんだから、千紘を白姫にした意味が必ずあるって思ったんだ。今は、何となく分かる気がするよ」






千「えっ!?私が白姫になった理由分かったの?」






瑠「何となくだけど・・・」






千「教えてッ!何で私白姫になったの?」
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