鳳龍~伝説の少女~
番号を押し終えたのに長々発信ボタンが押せない。






勇気を出して目を瞑ったまま押した。






呼び出しコールが鳴り響く度、心臓の早さが通常じゃないくらいになる。






3コール目で相手が取った。






壱(もしもし?)





千「・・・千紘だけど」





壱(っ!ち、千紘なのか!?)






千「う、うん」






壱(千紘、元気か?)






千「元気だよ・・・」






壱(良かった。千紘、帰って来いよ)






千「・・・会って話したい事があるの」
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