鳳龍~伝説の少女~
千「言い訳かもしんないけど、大事なもんを失ってしまったあたしは自分を保つなんて出来なかった。誰かを傷つけてないと心が潰れそうだった・・・」






仁「・・・なんで誰にも相談しねぇーんだよ。お前には、仲間がいんだろ?」






千「心配かけたくなかった。それに・・・あの時のあたしは弱ってた。もし、誰かに同情でも何でも誘われたらヤりかねない状況だった」






仁「・・・」






千「仲間のみんながどれだけ心配してくれたかよく分かってる。けど、仲間を傷つけた事で後戻り出来ないと思ってた。でも、このまま逃げてるだけじゃダメだと思って今日はココに来たの」






仁「何で俺等に正体隠してた?」






千「軽蔑されるかもしんないって怖かった」






仁「そうか・・・」






千「うん。隠しててごめんね」






仁「あぁ。お前はココに戻る気なのか?」






千「ココでもう一度やり直そうと思ってる。けど、今住んでるとこから離れるつもりはないよ」

< 92 / 266 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop