鳳龍~伝説の少女~
仁「ったくバカが」






千「バカじゃねぇーって!って、1つ聞いてもいい?」






仁「あぁ」






千「あたしが白姫になった時、面子の子が言ってた’あの人じゃないんすよ!’って何?」






仁「あぁ~・・・1年前好きな女がいて、そいつの事言ってんじゃねぇー!?」






千「その女の子と別れちゃったの?」






仁「別れたっつか裏切られた。ある日’こんな危ない世界の人間なんか好きになるわけないでしょ!?ただ、あんたと付き合ってれば誰もあたしに近付かないから利用してただけ’って言われた。笑っちまうよな・・・」






そう言って自嘲的に笑ってた。






好きだった子に裏切られる気持ちって正直分かんない。あたしはそんな事経験した事ないけど、仁の辛そうな顔を見れば大体は想像つく。






人間は、人を傷つけ傷つけられそれを何度も繰り返して人生を生きてる。






そんな時生きる希望になるのは誰かの支えなんじゃないかな?


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