鳳龍~伝説の少女~

ホントの気持ち

あたしと光輝の間には会話はなくて、酒を喉に流し込む音だけが響いていた。







それから数分後光輝があたしの正面に座り直した。






光「ちーちゃん、もう仁のモノになったん?」






千「えっ!?」






何の前触れもなく聞かれたあたしは戸惑う事しか出来なかった。






否定も肯定もしないあたしに光輝は切ない表情をしていた。






光「ちーちゃんは仁を選んだんやね。けど、これだけは言わしてな。俺はちーちゃんが好きや・・・だから、ちーちゃんが仁のもんになっても俺にとっては大事なもんには変わらへん」






そう言い切った後光輝はテーブルに突っ伏した。






その瞬間微かな隙間から見えたのは光輝の頬に伝う一筋の涙だった。






千「光輝、ありがとぉ。あたしにとっても光輝は大事なもんに変わりはなくて、あたしの事心配してくれたりどんなに突き放しても光輝はずっとあたしの傍にいてくれたね。ホント感謝してる。だから、これからもこのままの関係でいたい・・・いいかな?」






光「・・・うん。分かった」
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