珍・三匹のこぶた
狼男:セールスではありません

長男ブタ:セールスに限ってそういうんだ

狼男:んじゃ、セールスです。

長男ブタ:セールスお断りです。

狼男:どっちにしろダメやないかーっ!!(ガビーン!!)おのれ・・・こんなワラを積み重ねたような家で安心するなよ・・・


しびれを切らした狼男が強攻策に出る

狼男:「三匹のこぶた」の話上、狼はふーっと息を吐いて、ワラを吹き飛ばしたらしいが、そんな肺活量の狼なんているわけない・・・狼どもっ!!あれを用意しろっ!!

狼:がるる・・・


「珍・赤ずきんちゃん」同様に狼男は5匹の狼を手下としている。

そして、狼たちが用意したものとは・・・


直径2,5メートルの大型扇風機である(どーん!!)


1匹の狼がなにやら狼男に耳打ちする


狼男:なになに・・・コンセントをさす所がない!?バカもんっ!!バッテリーで代用しろっ!!

狼:がるっ!!


そして、大型扇風機が完備されたのである。

その様子を長男ブタが窓からこっそり見る。


長男ブタ:おい、おい・・・なんちゅうもんを持ち出してんだアイツ・・・

狼男:風力最大っ!!強風警報発令っ!!やれっ!!

狼:がるっ!!


狼が前足で大型扇風機のボタンを押す。

ビュオーっ

大型扇風機からすさまじいほどの風が送られるっ!!

ワラの家は、ワラがあっという間に吹き飛んで、残すは骨組みだけとなった。
< 7 / 12 >

この作品をシェア

pagetop