愛し花 〜イトシハナ〜
高1〜春〜
だんだんと見慣れた景色が並び始める

駅近くはだいぶ変わったが、やっぱりここは変わっていない

着いた

三年間通いつめた高校

たくさんの思い出があり過ぎて卒業してから一度も訪れていなかったが変わっていなかった

俺はあの頃のまま校門の前に立つとつないでいる小さな手を少し強く握った

「パパ?」

それに気づいた雪が心配そうに俺を見上げた

「痛かったかい?ごめんよ」

「ううん!ねぇ、ここどこ?」

雪はあたりを見渡す

「ここはね、パパが通っていた学校だよ」

「学校?」

雪はかわいく首を傾げた

「そう。学校。さぁ、雪。中に入ろう」

「うん!」

雪は元気よく返事をすると、スキップをしながら、俺の横を歩いた
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