9666*1
「分かった。まぁ、俺的には10秒だけでも足りるけど。」

先生・・・。乗りすぎwww

しかも先生、俺とか言ってるしww

「せーの!」

カウントダウンが始まった。

「谷野!」
「ブブー」
「浅水!」
「ブブー」
「谷村!」

谷村?・・・あぁ。
ん・・?・・・谷村・・直樹?!

直樹は私が今ちょっと気になってる人。よく目が合って、優しい瞳で私を見てくれる。

そう、ドキドキする。
こんな感情を持つのは初めて。

「ブブー」

「えー?!」

「先生ゲームオーバー!!!!」

「・・・」

先生落ち込んでるwww

「先生自信あったじゃ~ん」

「・・・」

「先生ダサ~」

「ダサくねーよ・・・!」

「先生落ち込むな~」

「落ち込んでねーよ・・・!」

教室がうるさくなる。

「正解は・・・・美咲の誕生日でした~!!」

「美咲・・・?あ、杉原のか?」

「そうだ、先生。今日は美咲の誕生日~!」

「そうそう。今日は私の誕生日。」

私はまた、できるだけの笑顔で答えた。これは作り笑
顔というものって由紀が言ってた。



私はその時の笑顔が心からの笑顔じゃないことを誰にも気づかれないと思っていた。

そして、最終的に授業はないわけにはいかないとなり、30分だけ普通の授業になった。

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