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「弘樹おはよ~」

私は今日、誕生日だという大嫌いなイベントの事を心に沈めて、元気よく返事をする。

「美咲~誕生日おめでとう~」

由紀が言う。

「あ、ありがとう~」

本当は嫌だ。こうやって誕生日を人に祝ってもらうのが嫌いだ。

「はい。これ誕生日プレゼント。」

由紀はそういうと、私に映画のチケットを1枚渡してくれた。
さすが由紀。

普通はこんな物、誕生日にはもらわないよねwwwうれしいけど。


「ありがとう・・・映画のチケット?ってか一人で?!」

「そう。」

「ありがたいんだけど・・・一人ってさびしくない??」

「うん。知ってるよ。」

「・・・じゃあさ、「今日の放課後、玄関で待ってて。」

私が喋る途中に、由紀が突っ込んできた。放課後・・・?よく見ると、映画の日付が今日だった。

「さ、由紀、美咲、教室行くぞ。」

「うん!美咲、一緒にいこー!」

「あ、うん」

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