惚れたのはナルシスト



「教室、戻ります。」

「道分かるー?」

「お構いなくっ!」



スタスタと歩いていった割には、

知らないところに来て、


迷子になってしまった。




あー、もう泣きそう・・・。




今日って絶対厄日(やくび)。


あんな男・・・、

大ッ嫌いだ!!






隣なんて、クラスメートだなんて、

学校行きたくない・・・。


あー、もう!最悪!!

アタシの苛々は最高潮まで達していた。



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