惚れたのはナルシスト



「ねぇ真白ちゃん家ってどっちー?」

「あっち」

「へぇ、結構遠いんだねぇ」

「悪かったですねぇ」

「別にー♪」

「・・・・・・・・・。」

「ねぇ、真白ちゃん」

「なに」

「隣歩いてもいーい?」

「ダメ」



放課後、2人で並んで仲良く帰る・・・・わけもなく、

アタシは条件を出したんだ。


『ただし・・・』

『?』

『アタシの半径1m以内に入らないでッ!』


えーって駄々をこねるかと思えば

案外すんなりと

『うん!じゃ、一緒に帰ろう~♪』

機嫌良く笑う。


つくづく分からない男・・・。



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