惚れたのはナルシスト
「アンタ嫌い」
ギロッと睨みつけて言った。が、
「嘘ばっかり。
好きなくせに。」
ニタリと奴は笑って言う。
「ナルシスト」
「意地っ張り」
この人には何を言っても無駄だ・・・。
「大体・・・、
アタシがアンタみたいなの好きなわけないでしょう?」
「そうかなぁ?」
「そうだよ!」
「じゃあ、なんで顔赤いのー?」
ニッコリ笑う奴。
「元からよ!!」
「そんなことないよー。
真白ちゃん肌白いから赤くなるとすぐ分かっちゃう♪」
今ほど自分の肌が白いことを後悔したことはない。