惚れたのはナルシスト



「まず自己紹介だよね?
オレはキザキ ユキトね?
普通に木に、山に奇跡の奇で崎でー、
雪は分かるよね?降ってくる雪に、
兎って書いてトね?
木崎 雪兎(きざき ゆきと)。
よろしくねー?」

詳しい説明までしてくれた木崎くん。

「よろしくするつもりはありませんけど。」

「ハハハ・・、キツイなぁ?
まぁ、名前くらい教えてよ?ハルノさん?」

「なんで貴方なんかに・・・」

「アタシの名前知りたいなら、先に名乗ってくださいって言ったじゃん。」

なんで覚えてんの!?

「春夏秋冬の春に野原の野で春野です。」

「下の名前は??」

「・・・真白です。
真っ白って書いて真白(ましろ)です。」

「真白ちゃんかぁ・・・。
うん、合ってる!」

「はぁ!?」

なにがですかーッ!!?

「真白ちゃんって真っ白って感じするもん。
なんていうか・・・、純真無垢って感じ?
ある意味天使って感じする!」

「意味分かりません。それに、アタシが天使なら貴方は悪魔です。」

言いたいこと分かる?

「それって俺とは違うってこと?」

「貴方とアタシは正反対ってことです。
アタシ、貴方なんかと絶対仲良くしませんし、惚れませんし、友達になんて絶ッ対なりませんから。」

「わぉ。
結構真白ちゃってキツイねー??」

「貴方が嫌いなだけなんで。」


アンタなんか大ッ嫌いだ!

あの偉そうな態度・・・。

ムカつく!!!!




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