蓮城博士の日常
「あぁ、それもだが……。その前にお薬の時間だったね」
「それもって事は……。私に黙って何か研究してたの? ひっどーい! こう見えても私だってみんなの役に立てるのにぃ」
研究員の一人が薬を用意して、コップと一緒に麻美に渡す。それ自体はいつもの日常。例え五歳であっても、唯一の女性である麻美の体調を常にベストに保つ物だ。ただ渡す薬はいつもと同じ形状ではあっても違う物。
麻美がコクリと音を立ててそれを飲み込む。