約束
出会い
終業式を終えて中学3年最後の夏休みを俺は迎える。
「はぁ、高校どうしよう…」
まだ、志望校を決めていない俺は、終業式の日に担任に呼び出され早く決めるようにと言われた。
「…急がないといけないことぐらいわかってるさ」
高校のパンフレットをいくつか見ながら俺は1人呟いていた。そんな中、部屋のドアが叩かれ母が入ってきた。
「皐、龍司くんが遊びに来たわよ。」
いつもの優しい笑顔で俺に言うから
「わかった、上がってもらって」
俺も微笑みながら答えた。そして、母は玄関へ向かい幼なじみの龍司を俺の部屋へと上がらせた。
「よぉ、皐!」
ドアのノックもなしに遠慮なく部屋に入ってきた龍司は、コンビニ袋を俺の顔の前に差し出しながらいつもの爽やかな顔で挨拶をする。
「…お前…ノックぐらいしろよ。」
コンビニ袋を受け取り呆れながら龍司に言い返すが
「はぁ?今更、お前に遠慮してどうすんだよ。こんなのいつものことだろ?」
あっさりと答えられてしまう。そして、龍司はいつもの場所へと座ると俺の手元を見た。
「…もしかして…邪魔したか?」
高校のパンフレットを見てさっきとは違う申し訳なさそうな顔で俺に問いかけてきた。
「いや…。寧ろ、来てもらって助かったよ…」
深い溜め息をつき俺は、机の椅子からおりパンフレットを持ちながらベッドの上に龍司と向き合うように座った。
「…龍司は、進路決まったのか?」
パンフレットを置き龍司に問いかけてみると困った顔で首を横にふった。
「イヤ…俺もまだ。だからお前のとこにきたんだけど…」
苦笑いしながら龍司は何冊かパンフレットを手にする。
「はぁ、高校どうしよう…」
まだ、志望校を決めていない俺は、終業式の日に担任に呼び出され早く決めるようにと言われた。
「…急がないといけないことぐらいわかってるさ」
高校のパンフレットをいくつか見ながら俺は1人呟いていた。そんな中、部屋のドアが叩かれ母が入ってきた。
「皐、龍司くんが遊びに来たわよ。」
いつもの優しい笑顔で俺に言うから
「わかった、上がってもらって」
俺も微笑みながら答えた。そして、母は玄関へ向かい幼なじみの龍司を俺の部屋へと上がらせた。
「よぉ、皐!」
ドアのノックもなしに遠慮なく部屋に入ってきた龍司は、コンビニ袋を俺の顔の前に差し出しながらいつもの爽やかな顔で挨拶をする。
「…お前…ノックぐらいしろよ。」
コンビニ袋を受け取り呆れながら龍司に言い返すが
「はぁ?今更、お前に遠慮してどうすんだよ。こんなのいつものことだろ?」
あっさりと答えられてしまう。そして、龍司はいつもの場所へと座ると俺の手元を見た。
「…もしかして…邪魔したか?」
高校のパンフレットを見てさっきとは違う申し訳なさそうな顔で俺に問いかけてきた。
「いや…。寧ろ、来てもらって助かったよ…」
深い溜め息をつき俺は、机の椅子からおりパンフレットを持ちながらベッドの上に龍司と向き合うように座った。
「…龍司は、進路決まったのか?」
パンフレットを置き龍司に問いかけてみると困った顔で首を横にふった。
「イヤ…俺もまだ。だからお前のとこにきたんだけど…」
苦笑いしながら龍司は何冊かパンフレットを手にする。