一音入魂♪
第1章〔仲間〕

2人の気持ち

「ちょっとーそこ違うでしょ!?」


「はぁ!?間違ってるのはお前だろ!?」



今、部活の練習中です。
え??何部かって?
うふふ(笑)吹奏楽部ですよ♪



「ここ、タンタッタタンでしょ!!」
私の名前は桜坂 愛(さくらざかあい)。
秀縁(しゅうえん)高校1年。担当はクラリネット。



「ここは、タンタッタッタンだけど」
こいつの名前は青木 攻太(あおきこうた)。
秀縁高校1年。担当はアルトサックス。



「え??嘘だー!!香織ー!!ここ、タンタッタタンだよね??」


「…愛??ここ、タンタッタッタンだよ??」


「え??嘘!?」


「ほらみろ、俺のほうがあってるじゃん」


「うっさいなー」


~♪


「香織のフルートの音か…。お前と違って優しい音だよな~」


「うるさいっっ!!でも、癒されるわ~」


「え??そんなことないよー」
この子は私の親友の松下 香織(まつしたかおり)。
秀縁高校1年。担当はフルート。



「すげーよ…。俺なんか香織と同じ高音なのにそんな音でないし…」
この人はあのバカ攻太の親友で杉田 良太(すぎたりょうた)。
秀縁高校1年。担当はトランペット。



「良太くんはトランペットだもん。しょうがないよー。香織と違って音が大きく出せるからいいじゃん…」


「音だけだろ~…」

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