キミの席
親友は☆
美里に打ち明けてから一週間後…
あたしに本格的なイジメが、始まった。
ある朝
下駄箱へ行き上履きを取ろうとしたら―
上履きが無くなっていた
美里が一生懸命探してくれた。
あたしの上履きはごみ箱に捨ててあった。
その次の日
「最悪だよ…森井さんがそんな人だったなんて…」
くすくすっ…
「イジメがいあるよね~♪」
あははっ…
「森井さんてあんなブスなのに海斗様と付き合うなんて…」
ふふふっ…
もう…嫌だ!!
そう思う度に美里が助けてくれた。
何度も救ってくれた。
「翠、ちょっとこい」
「うん…今行く」
海斗が図書室にあたしを呼んだ。
ガラガラ…
「ごめん…俺のせいで…」
海斗は、震える声であたしに謝ってきた。
「海斗のせいじゃないよ…」
あたしも言葉の最後が震えてしまった。
分かってる海斗のせいじゃないってこと…
分かってる…こうなる事を分かっていてあたしは海斗と付き合っているんだ
でも…苦しいよ…海斗
耐えられるかな…あたし