キミの席
次の日…
あたしは一人で教室へ行った。
…無い…上履きが…最悪ッ!!
「おっと…うわぁコイツ上履き履いてないよ」
「あれぇ?振られちゃった翠ちゃんじゃない?」
「本当だ~目ぇ赤いですよぉ」
…男子があたしを馬鹿にしてる…
「森井さん…ごきげんよう。」
わざとらしく美里が近寄って来た。
「私と海斗君、付き合うコトになったから」
え…ヤダ…聞きたくない!!
「あっれぇ?翠、悔しく無いの?」
ヤメテ…ヤメロ!!
思わずあたしは耳を抑えた…。
「少しは悔しいようね…」
くすくすっ♪
最悪最低!!
あたしは靴下のまま図書室へ向かった。
「うっ…」
あたしは必死に涙をこらえた…。
海斗と何度も愛し合ったこの場所で…
声を殺して泣いた…
会いたいよ海斗ぉ…