キミの席
こうして6時間目が始まった―
あたしは、気になって斜め前の海斗が座っている席をゆっくりと見つめる
後ろ姿なのに、顔が熱くなった////
だから、気づかなかったんだあたしを睨んでいる後ろの席の子を…
6時間目が終わり、あたしは翠の席へ行った。
「翠ぃ、今日一緒に帰ろぉ」
「しょうがないわね甘えん坊の…美里さん」
そう言いながら翠は海斗に目を移した。
「ホントに良くモテるわね海斗…まぁクールだし格好良いからね…。」
あたしも、海斗の席を見る。
女の子達が黄色い声で海斗に話しかけてる…(泣)
「うん…。翠、早く帰えろ?」
「そうね、行きましょ」