キミの席
「うぅーん」
良く寝たぁ♪
鳥の羽ばたく音で目を覚ましたあたし
今日も張り切って学校行くぞぉ(笑)
朝ごはんを食べてから学校へ向かったあたし…
「おはよぉ♪美里」
「おはよ、翠」
校門で、美里と話しながら教室へと向かった。
あたし達のクラスは2‐5
教室の前に来た瞬間―最悪な話しが聞こえてきた
「おい、2‐5の藤野海斗が付き合ってるらしいぞ」
…嘘…でしょ…そんな…
あたしの心は張り裂けそうだった
こらえきれなくなり教室を走りながら飛び出す…
「翠!?どうしたの?」
あぁ…美里が何か言ってる…でも…聞こえないよ…
ドンっ…何かにぶつかった。
「きゃっ…すいません」
反射的にあたしは謝った。
「…翠?どうした?」
―海斗だった―
クルシイ…タスケテ
本当に付き合ってるのか聞きたかったけど、泣きながら図書室へ走った。
「翠…」
あたしは図書室の椅子にもたれかかって泣いていた。
―図書室には誰もいなかった
慰めてくれる人もいない…それが余計苦しかった…。
ガラガラ…
突然、図書室のドアが開いた。
ドキン…
そこに居たのは、海斗だった。
「翠…大丈夫か?天野から全部聞いた…」
美里から…?なんで
「ごめんな…心配させちゃって俺、付き合ってないよ」
そう言いながらあたしをギュッと抱きしめてきた
「ふぇ?」
ヤバいなんか変な声出たっ
…恥ずかしい///
ずっと俯いてると
「俺が好きなのは翠だけだから…」
「…っ海…斗」
急に海斗が、キスをしてきた…涙味のしょっぱいキス…
「あっ…待って」
「待てない」
キスをしながら海斗は極上のスマイルで囁いてきた