キミの席
キーンコーンカーンコーン…
「森井さん、ちょっといいかしら」
あたしの目の前には仁王立ちした女子数人が、睨みつけるように立っていた。
なんか…怖いんですけど…?
「森井さんっ!!」
ひぇっ!!
「はっはい!!」
その後引きずられるように、体育館の裏へ連れて行かれた。
「森井さんっどういうこと!?」
「なんで森井さんが海斗様に気に入られるの?」
「こんなブスなのに」
えぇー、ブスは酷いじゃん…まぁかわいくないけど(泣)
「あ…あのっ!何なんですか?こんな所に呼び出して…」
「分からないの?鈍感ね…こうするために呼んだのよッ!!」
いきなりカッターを持った女子があたしの顔めがけて降ってきた。
「きゃああ!!」
「二度と海斗様の前に出れないようにしてあげるんだから!」
えっ…ちょっと待って、イキナリあたし
絶対絶命!?